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9.11考。

9.11が近づいたある日、自宅でテレビをつけたら、
星条旗国の日系人を追ったドキュメンタリーがふと目にとまった。

9.11直後、星条旗国内の空港において、アラブ・イスラム系の
乗客に対する手荷物検査を強化・徹底しようという世論が高まる中、
「いかなる問題も人種で差別してはならない」と"人種プロファイリング"を
断固として拒否した、当時の運輸省長官、アジア系初の星条旗国閣僚でもある
Norman Minetaさんを中心に、日系人が9.11直後にアラブ・イスラム系の人々への
差別へ立ち向かった姿に迫った番組で、ついつい見入ってしまった。
(ちなみにMinetaさんは日系2世、第二次大戦当時の強制収容所も経験しており、
戦後、星条旗国政府による日系人への謝罪と名誉回復に尽力した第一人者でもある。)

9.11直後、「アラブ・イスラム系の犯行という情報が出ている。
私は外に出るのが怖い」とラジオにメッセージを寄せ、
それを聞いてすぐに「人種差別が行われないよう」呼びかける行動を起こした
日系女性(やはり強制収容所経験者)の話や、
モスクに礼拝に来ている人達へのインタビューもあった。

日本のテレビのインタビューに答える星条旗国の中東系の人達は、
某国の同郷の人達と比べて、びっくりするほど落ち着いてみえた。

「差別は起こるかもしれないけれど、でも大丈夫だと思う」と
淡々と語る人の姿が目立っていた。

もしもこれが某国だったら? 

...こんな受け答え、想像できない自分がいる。

この差って何なんだろう。と思った瞬間、

ああそうだ、彼らは皆星条旗国で、独立して生計を立てているんだから、
どんな状況においても揺るぎない、確固としたものがあるはずだと、
ちょっと合点がいった。

星条旗国は、自分で働かなければ、生活の保障なんて「無い」。
自分のルーツや伝統を大事にするためにモスクに集うけれど、
誰もが真面目に働き、税金を納め、星条旗国の国民の義務を果たしている。
彼らの子供達は皆学校で英語を学び、星条旗国の教育を受入れ、
星条旗国人たろうとしている。

某国では、最近、イスラムの常識を学校に持ち込み、男子生徒が女性教師を脅し、
授業を妨害し、ついには教師の嘆願で閉校という事態@首都が起きているけれど、
星条旗国で、中東系生徒による授業妨害だとか事件なんて聞いた事がない。

何がどう違ったら、こんなに違ってしまうんだろう。

9.11以来、某国における中東系による犯罪は劇的に増えた気がする。
元々多かったけれどあまり報道されなかっただけなのか、
それとも9.11の影響で、某国の彼らにより目が(それも「差別的な」目が)
向けられるようになったのか??

星条旗国と欧州某国、比べても仕方のない話かもしれないけれど、
実際問題として、某国での中東系による犯罪率は赤丸急上昇。

私は9.11当時ちょうど某国で語学学校に通っていて、
中東系のクラスメートも沢山いたので、彼らに対する差別があったのは薄々知っている。
(事件直後から「一人で外を歩くと危ない」といって、
日頃は会話がない年齢差の人達ですら一緒に行動していたので、
おそらく暴言や言いがかりがあったと推測)

だから、中東系を理由に差別って本当に良くない!とは思っているんだけれど、

うちの旦那が、兵役に行っていた当時、軍服で歩いていただけで
中東系のにーちゃん達にヒューッと口笛吹かれ、
(口笛一回)豚が一匹、(口笛二回)豚が二匹...とケンカ売られたとか、
数年前にも、軍服着たまま空港(旦那の地元)を歩いていたら、
(※予備役なので、某国に帰省するタイミングで行事があると参加したりする)
「人殺してきたんだろう!」と叫ばれたりするのを聞くと、
それはそれで、たまったもんじゃない...。

本当に、某国ではこの問題はどう落としどころを見つけるんだろうか。
我慢している某国人は、かなりの我慢を強いられているんですけど???

話は戻るけれど、このNPKさんの番組、とっても良かったのです。
強制収容所経験者も、今だからこそ話せるという思いもあったのだと思うし、
星条旗国における日系人の歴史、強制収容所での生活ぶり、そして現在の姿、
知られざる一面がかなり明らかにされた感じです。

ただ、「中東系=悪い人じゃない!差別はよくない!」という描き方、
これは構成上の都合でもあるだろうし、
勿論星条旗国においては「そう」なんだろうけど、
情報の受け手である多くの日本人は、
「星条旗国でこうなら欧州でも同じなんだろう」と思ってしまいそうな気がして、
ちょっと唸ってしまった。

NPKさん、次回は欧州某国の移民政策と現在の姿もドキュメンタリーにして、
「『欧』の人々・『米』の人々」なんて感じで、
セットで流してくれないでしょうか。

でも、某国の彼らに突撃インタビューするような猛者なんて、さすがにいないか...。


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コメント

凄い偶然ですが

私もあの時、某国で(短期の)語学コースに通ってました。コースのテーマが特殊な内容だったので、日本人以外は全て欧米人だったんですが・・・。同じクラスのNY出身女性のパートナーが、あのビルの中で働いていて、行方不明になったという話でした。(彼女は、翌日に星条旗国にもどったので、その後の話は知りません)

うちの夫は、中東やEU加盟待機国のイスラム教徒、オリンピア国のイスラム教徒などと、仕事で接する機会が多いんですが、非常に難しい人たちです。
自分たちのほうがルールを守らないくせに、「差別されている」という被害者意識が強いし、何でもバザール方式で交渉すれば欲しいものが手に入ると思い込んでいる節があったり・・・。大学の学友(EU加盟待機国出身者)でも、何人かはそんな感じでした。
私の仕事相手だった学校の先生も、この文化圏の生徒や父兄には手を焼いたそうですよ。
でも、真面目に生きている同胞が、そういう難しい輩のせいで差別されてしまうのは、非常に気の毒に思います。

Re: 凄い偶然ですが

らくださん、

> 私もあの時、某国で(短期の)語学コースに通ってました。コースのテーマが特殊な内容だったので、日本人以外は全て欧米人だったんですが・・・。同じクラスのNY出身女性のパートナーが、あのビルの中で働いていて、行方不明になったという話でした。(彼女は、翌日に星条旗国にもどったので、その後の話は知りません)
>

あの時期、某国にいらっしゃったんですね。そして語学コース受講中とは、すごい偶然!!
私の学校は最近政変があった某大佐の国や中東、中南米諸国の政府と契約をしており、その国々からの生徒はお金持ちの子弟(17、18歳)を除いたほとんどが政府から奨学金を受けて某国でもドクターを取る!(自国では既に医者やら弁護士やらで立派に働いていた)という人ばかりだったのです。そういった経緯もあって、学校で知り合ったイスラムの人々は皆真面目で礼儀正しく、優しい人ばかりだったので、9.11以降になってようやく彼らを取り巻く状況の難しさに気づいたわけです...。今にして思えば某国で暮らす移民二世、三世とは全く別世界の人達でしたね。

> うちの夫は、中東やEU加盟待機国のイスラム教徒、オリンピア国のイスラム教徒などと、仕事で接する機会が多いんですが、非常に難しい人たちです。
> 自分たちのほうがルールを守らないくせに、「差別されている」という被害者意識が強いし、何でもバザール方式で交渉すれば欲しいものが手に入ると思い込んでいる節があったり・・・。大学の学友(EU加盟待機国出身者)でも、何人かはそんな感じでした。
> 私の仕事相手だった学校の先生も、この文化圏の生徒や父兄には手を焼いたそうですよ。

バザール方式で交渉(笑)なんですね。なるほど〜!!
被害者意識が強いのは、あれ、なんででしょうね。そもそも某国人を目の敵にするのはお門違いですよね。某国に住んでいれば、それはそれで行政の恩恵を自国よりも受けているわけですから...。旦那様、そんな人達と仕事で接する機会が多いなんて、さぞご苦労の多い事でしょう。お疲れさまです。
私は在独時代にEU新規加盟国の若い女の子達と知り合う機会があったのですが、それはそれは物凄い金銭感覚でした。自分で自分の食い扶持を賄うという考えは無く、困ったら誰かが何とかしてくれると思っているようで、住む場所は小金持ちの某国人のお坊ちゃん(ぱっと見て世間知らずとわかる)を上手く口説いて広い部屋を借りさせて同棲、手持ちのお金はあればあるだけ服や安いアクセサリーにぱっぱっと使い、他の子も「今度うちでアクセサリーの試着販売するから、来て」とノーネームのものをびっくりするような値段でふっかけようとしたりするので、衝撃でした...。

> でも、真面目に生きている同胞が、そういう難しい輩のせいで差別されてしまうのは、非常に気の毒に思います。

本当に、真面目に働いて生きている彼らの同胞、いちいち「差別だ!」って騒がないだけで、普通にいるんですよね。世界規模でテロをやらかそうなんていう同胞のせいでずいぶん迷惑なことだろうなと思いますが...。昔、オリンピア国出身の修理屋さんや鍵屋さんに来てもらったことがありますが、時間もきっちり守るし、仕事も丁寧で、良い意味で昔の某国人っぽかったです。

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